筆ペンで古典を臨書する事はできるのか?九成宮醴泉銘に引き続き、行書の極則と言える『王羲之の集字聖教序』を書いてみました。筆ペンは書き慣れるまで難しく感じますが、慣れてくるといろいろと遊べます♪
今回臨書した『集字聖教序』は集王聖教序とも言われます。書道の世界では神様的な存在である書聖『王羲之』の作品です。王羲之の作品と言っても王羲之の真蹟はこの世に残っていなくて、我々が目にできるのは臨書された書や、臨模されたものです。
更に集字聖教序は、王羲之のずっと後の時代に、王羲之の書から文字を拾って作り上げた書で、文章は王羲之とは全く関係がありません。王羲之の行書は少なかったようなので、文字の抽出作業は探すのに苦労し、完成までに20年も掛かったそうです。
さて、今回もぺんてるの中字筆ペンで書きます。色々な種類の筆ペンがありますが、何気に最もオーソドックスで使いやすいのがこのぺんてるの中字筆ペンです。紙は普通の半紙です。
ん~細い!どうしても線が細くなってしまいます。理由は筆ペン自体の細さもありますが、紙が墨を吸い易い半紙だからだと思います。
とりあえず全部書き上げました。だいたい30分位で、思ったよりも早く書けました。行書だからでしょうね。
今回も落款印を押して雰囲気を出しましょう。
出来上がりです。全体的に線が細いと言う事と、細かい部分で結構ミスがあります。でも、パット見た感じは作品っぽくなったかな?
筆ペンは毛筆の完全な代用品とまではいきませんが、結構いいクオリティを出してくれます。美文字を習得する際には筆ペンにも是非チャレンジしてみてください。
筆ペン講座の選び方
筆ペンを本格的に学びたいなら通信講座がおすすめ。のし袋やのし紙、年賀状やお礼状、冠婚葬祭の芳名帳や式辞。好印象を与える美しい文字を筆ペンで書くことが可能になるでしょう。大手で実績のある講座なので、安心して学ぶことができますが、講座選びには注意が必要です。