穂先が『毛』の筆ペンは、毛筆にかなり近い雰囲気を出す事ができます。一般では、毛筆の代用として筆ペンでほとんど事足りるでしょう。熨斗や宛名、年賀状や芳名帳、色々なシーンで筆ペンは大活躍すると思います。
僕は普段、毛筆で賞状を書く仕事をしていますが、賞状は筆ペンで代用できるのかを実験してみました。
筆ペンは『ぺんてるの筆ペン中字』
賞状用紙は【A3縦書き】練習用の用紙
以前、賞状の練習用に使った下書きを使用、トレーサー(ライトテーブル)を使用してトレースします。
賞状はただ書けば良いというものでは無く、計算されたレイアウトの上に書かれます。また、左の行から書くのもポイントです。理由は汚さない為
贈り主と日付のパーツが終了。主文に突入します。
賞状の主文が終了。受賞者や賞名に突入します。
左の行から書いてきて、この時点で20~30分くらいです。やっと筆ペンの動きに慣れてきました。
ハイ!できあがり。パッと見ると、通常の毛筆とそんなに変わらないように感じますが・・・。毛筆で書いた賞状と比べるとクオリティは落ちます。
落款印を押すと、全体的に締まって見えます。これで完成です。普段、毛筆を使っている身としては、やっぱり筆ペンよりも毛筆が使いやすいですね。
筆ペンは書き味がとにかく軽いです。また、筆ペンは持っていかれる感じがします。毛筆が「すー」だと、筆ペンは「ツルツルー」と言う感じです。
え?分かりにくい?
つまり、こんな感じです。毛筆の方は書いていて、抵抗が伝わります。筆ペンは抵抗が伝わってきません。真っ直ぐの線を引きやすいのは毛筆だという事です。
でも、きっと慣れでしょうね。毛筆は道具を揃えるのも大変なので、筆ペンがお手軽でお勧めです。書いていれば慣れてくるので、是非、筆ペンで色々と遊んでみて下さい。
筆ペン講座の選び方
筆ペンを本格的に学びたいなら通信講座がおすすめ。のし袋やのし紙、年賀状やお礼状、冠婚葬祭の芳名帳や式辞。好印象を与える美しい文字を筆ペンで書くことが可能になるでしょう。大手で実績のある講座なので、安心して学ぶことができますが、講座選びには注意が必要です。