きれいな字とはどんな文字

 

きれいな字とは一体どんな文字の事を言うのでしょうか?世の中には手書きの他に、印刷の文字、パソコン内のフォントなど、たくさんの文字の形があります。

 

では、きれいな字とはどのような文字の形を言っているのでしょう?また、何故、きれいな文字で書く必要があるのでしょうか?

 

きれいな字とはどんな文字

 

きれいな字を目指し

 

僕は筆耕のお仕事を生業としているので、きれいな文字を書かなくてはいけない立場です。(※筆耕とは、賞状や式辞、宛名書きを毛筆で書いて対価を頂くお仕事です。)

 

そんな僕にとって、きれいな字とは前田書風となります。前田書風とは、賞状書きに特化した特別な楷書体で、僕が学んできた書体です。当然、理想とする書風なので、僕にとってのきれいな字となります。

 

きれいな字とは

 

では、世間一般で言う『きれいな字』とは、どのような文字の事を指すのでしょうか?パソコン内のたくさんあるフォントで、どのフォントがきれいな字なのでしょうか?

 

結局、これと言って正解は無いのだと思います。きれいな字とは、第3者に見せる物だったら、相手に見やすくて読みやすい文字の事だと思います。

 

また、丁寧な文字だと言う事も大切で、文字自体字が上手でなくても、丁寧に書かれていると相手に好感が持たれますし、人として信頼されます。逆に、いい加減に書かれた文字は読みづらく、人としての印象も変わってきます。

 

きれいな字の技術的な面

 

丁寧に書かれていればきれいな字なのかというと、残念ながらそうとは言い切れません。やっぱり、字形は整っていた方が良いでしょう。きれいな字の技術的なポイントを挙げてみます。

 

枠の真ん中に書かれている

 

四角い枠があれば、真ん中に書く事が大切です。結果として上下の間隔、左右の感覚が揃う事になります。文章を書くときは中心線を揃えます。

 

文字の大きさが均一

 

1つの文章では、画数の多い文字は大き目、画数の少ない文字は中くらい、平仮名は小さ目に書くテクニックがあります。しかし、その前に意図せずに文字の大きさにバラつきがあっては、美しく見えません。

 

真っ直ぐの線が引けいている

 

右上がりに書いたり、縦画に敢えてカーブを付けるテクニックがありますが、まずは縦に引く線、横に引く線、がフラフラしないで真っ直ぐ引けているかが大切です。

 

そもそも誤字でない

 

これが最も大切かもしれません。線が長い・短い、はねる・はねない、漢字を決まり通りに書く事がきれいな字の第一歩です。筆順を軽視する人もいますが、筆順は文字の成り立ちが素で、古典の成立から洗練されてきて、綺麗な字形になる為に考えられているので、できるだけ守った方が良いと思います。

 

きれいな字を知る

 

例えば、習字や書道では『とめ・はね・はらい』があって、楷書でも線にうねりを付けたりします。一般的に書く文字でも応用は効きますが、これは高いレベルの話であって、まずは素直に線を引き文字を組み立てる事をお勧めします。

 

そして、一般的にきれいな文字とは世の中の印刷の文字と認識して構いません。新聞や雑誌を読んでいて、その文字を真似していいと思います。(※ただし、明朝体は真似しないでね。明朝体を手書きにした場合、誤字になる場合が多々あります。)

 

きれいな字の定義

 

きれいな字の定義は結局、相手が読みやすい文字だと思います。その上で、更に文字の大きさや形を洗練させていきます。そして行き着く先は『美』の世界って事ですね。

 

自分の書く文字に対してコンプレックスを持っている方、大人になってからでも文字は綺麗になります。当サイトを参考に、チャレンジしてみてください。あくまで気軽に!

 

当サイトが少し難しいと思っている方の為に、より初心者向けのサイトを作成中です。まずは、真っ直ぐ、中心に、同じ大きさで、きれいな文字の基本の基本を解説しています。もし良かったら覗いてみてください。

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